ギネス世界記録 - 特許取得件数世界一の発明者

  特許取得件数世界一の発明者というと、古くは発明王エジソンが広く知られていましたが、株式会社半導体エネルギー研究所 代表取締役の山﨑舜平氏は、2004年に3,245件の特許を取得したとしてギネス世界記録の認定を受け、その後、2011年に6,314件、2016年に11,353件と、ご自身のギネス世界記録を更新されています。
 そして、さらに10年近くたった今、また、新たに記録が更新されそうです。

 ところで、ギネス世界記録が認定されるためには、達成した事実を証明する必要があります。イベントなどでは、公式認定員が派遣されて計測したりカウントしたりする場面が報道されたりすることがありますが、そのような公式認定員の派遣なしに、達成した事実を証明する場合には、様々な証拠物の提出が必要になります。
 では、特許取得件数を証明するためには、どのような証拠の提出が必要になるでし
ょうか。

 まず、取得した全特許のリストで件数を確認する必要があります。そのリストは、例えば、通し番号、特許番号、発明の名称、発明者、登録日が記載されたものです。
 そして、そのリストが正当であることを証明するために、2人以上の証人が、特許証や特許公報(外国特許の場合は当然外国語で発行されたものです。)と突き合わせて、それらとリストとで特許番号、発明者名、登録日が一致していることを確認する必要があります。
 その証人は、特許に関して資格、知識、経験などを有する専門家、例えば、弁理士や、企業の知財部門で知財業務に携わったことがある経験者などであることが勧められています。単なるリストの照合だからといって、安直に学生アルバイトなどではいけないというところでしょうか。そして、その証人を選出した際の経緯を報告する義務もあるそうです。

 また、リストの照合作業についても、作業前の各証人の自己紹介を撮影した動画、作業内容の説明の動画、作業中に適宜撮影した写真、全ての照合後、特許件数を集計してカウント数の合計を発表する様子を撮影した動画等を提出して、作業が最初から最後まで適切に行われたことを示すことが求められるようです。

 このようにして1万件以上認定される山﨑舜平氏の特許は、もちろん、数が多いだけでなく、質の高さや、同社のビジネスモデル、特許戦略などについても興味深い点が数多くあるようですが、そのあたりについては、また別の機会に。





Guinness World Records 公式サイト
https://www.guinnessworldrecords.jp

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