2024.11.29

『粘着フィルム、複合膜、全固体電池及び複合膜の製造方法』

＜日榮新化株式会社様＞
『粘着フィルム、複合膜、全固体電池及び複合膜の製造方法』
https://x.gd/XwW9M

■特許番号：第7324517号
■特許登録日：2023年8月2日
■発明の名称：粘着フィルム、複合膜、全固体電池及び複合膜の製造方法
■特許権者：日榮新化株式会社様

本件出願は、弁理士 長谷川雅典 が担当いたしました。

【技術の特徴】
　樹脂膜中に、上下端が露出した単層の固体粒子が埋め込まれた複合膜と、これを用いて作製される全固体電池の発明です。
　固体粒子として電解質粒子を用いれば、全固体電池用の電解質膜になり、固体粒子として導電粒子を用いれば、異方性導電膜になります。
　使用する固体粒子によって複合膜に様々な機能を持たせることができます。
　この複合膜は、熱プレスとUV照射により簡便に作製することができます。

【担当者様よりひとこと】
　本発明は、自動車等に搭載可能な全固体電池用に適用できる他、異方性導電膜や放熱シートにも応用可能です。
　弊社には大規模な熱プレス装置がないため、本特許を活かして製品化を進められる共同開発企業を募集しております。
　発明内容にご興味を持たれた企業様からのご連絡をお待ちしております。

【弊所担当弁理士よりひとこと】
　本件は、機能性の粒子が固定された複合膜をこれまでとは違ったユニークな方法で簡単に製造できるようにするという発明です。方法としては明確なのですが、できる複合膜の形状としては従来のものとの違いが付きにくいものです。
　今回は、製造方法の違いにより生じる従来の複合膜との細かな違いを主張できたので、製造方法としてだけではなく、複合膜としても権利化することができました。
　しかし、もう少しデータがあればという点もいろいろありました。いろいろな意味で実施例の重要性を再確認した案件です。

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