EV・ハイブリッド車用の蓄電池の火災を防ぐ特許をルノーグループが無償公開

 今回は、EV・ハイブリッド車の蓄電池の火災を防ぐ特許技術を、フランスのルノーグループが無償公開したニュースについて、紹介します。

出典:ルノーグループHP 「Press release」
(https://media.renaultgroup.com/fireman-access-an-exclusive-innovation-by-renault-group-is-now-available-with-a-free-licence/?lang=eng)

 ルノーグループは、2025年2月18日に自社の特許技術である「ファイアマン・アクセス(Fireman Access)」に関する特許技術を、無償公開すると発表しました。
 この「ファイアマン・アクセス」という技術は、車載バッテリーの開口部に粘着ディスクが取り付けられており、消火ホースからの高圧の水圧で粘着ディスクが剥がれ落ちるように設計されている技術で、従来、困難であった、車載バッテリー内部の全てのセルに、水を素早く行き渡ることが可能になるというものです。今まで、消火に数時間かかっていたEVバッテリー火災が、ファイアマン・アクセス装着車では数分で終わるそうです。また、使用する水の量も10分の1で済むそうです。

 ルノーグループによると、合計8件の特許(出願)が存在するようですが、私は、現時点で、国際公
開2020-182953号(WO2020182953(A1))のファミリー件を発見しているだけです(現在、米国と韓国で権利化されています。日本では、拒絶査定不服審判(不服2024-009454)を請求して、権利化を目指しているようです)。

 先日、あるTV番組で放送されたところによると、現在、リチウムイオン電池を搭載した製品から、出火する火災がゴミ集積場で頻発しているそうです。当然、蓄電池を搭載するEVやハイブリッド車においても、この蓄電池から発火が大きな社会問題です。この対策を十分に行わないと、これから各自動車メーカ等は、PL法の問題もあり、自動車を製造販売できないと思います。よって、今回のルノーグループの決断は、素晴らしいと思います。
 各自動車メーカ等においては、この特許技術等を活用して、より安全な自動車を製造販売してもらえればと思います。

以上

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