『先端工具の技術』

<京都機械工具株式会社 様>
『先端工具の技術』

https://ktc.jp/catalog/index-category/category-list/bzp63a-17__21

■特許番号:第7018646号
■特許登録日:2022年2月3日
■発明の名称:先端工具
■特許権者:京都機械工具株式会社
■その他: 多数登録案件あり

本件出願は、弁理士 大久保寿紀 が担当いたしました。

【技術の特徴】
  一般に、先端工具の製造方法は結合部上部からの圧入です。問題点としては、圧入時に軸が折れ曲がってしまう点があります。問題を解決する方法としては軸をソケット篏合部から挿し込んで圧入することが挙げられますが、圧入時に軸がぶれてソケット部の軸心と軸体の軸心とがずれてしまう恐れがあります。
 本発明を利用することで軸をソケットに圧入する際のソケットの軸心と軸体の軸心のずれを抑制できます。
 
【担当者様よりひとこと】
 建築現場で鉄パイプなどが落下して通行人や作業員にあたる事故は相次いでおり、対策として落下防止機能を持った製品が求められています。
 弊社では落下防止機能を持つ先端工具の開発を行っていましたが、落下防止機能を持つ先端工具については公知の技術であり特許取得はできず、他の落下防止機能を持つ先端工具と差異についても設計事項であると特許出願を見送っていました。
 そこで弁理士の方と相談をした結果、製造するための必須形状についての発明を発掘していただき、取得した特許です。

【弊所担当弁理士よりひとこと】
 京都機械工具株式会社様は、工具を扱う方への細かい配慮から開発されており、相談を受ける度に「このような専用品まであるのか」と感動してしまうことも多いです。
 この製品もそのような配慮から開発されたものでしたが、落下防止機能が公知技術であったため、製品を保護するためにどのような観点から権利化を進めようか議論したのを覚えています。

 本件特許の一部でも触れていますが、軸心ずれを抑制する技術だけでなく、落下防止機能についても注目していただければと思います。

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