2022年4月13日、欧州委員会は、原産地の独自性を保ち、かつ正統な伝統的製法で生産された陶磁器、ガラス製品、衣類、宝飾品、家具などの工芸品や工業製品の知的財産を地理的表示(GI:Geographical Indication)として保護する枠組みを規定する規則案を発表した。
保護対象品の例として、ムラーノガラス(イタリア)、リモージュの磁器(フランス)、ゾーリンゲンの刃物類(ドイツ)等が挙げられている。
規則案では、工芸品や工業製品に対しても、既存のGIと同等の保護を認めるとしており、模倣品対策に加え、認定された工芸品や工業製品の認知度の向上、原産地の活性化、伝統的製法の後継者確保、文化遺産の保護などが期待されている。
日本貿易振興機構(JETRO)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/04/da39f735103d430f.html