知財は、企業のビジネスモデルと結び付いてこそ価値を生むという認識から、企業のビジネスモデルの変革を促すツールとして、国が策定し普及を図っているものが、この「経営デザインシート」です。
詳細は、首相官邸のホームページ「経営をデザインする(知財のビジネス価値評価)」を確認して頂くと、内容を把握することができます。
この「経営デザインシート」は、小説「下町ロケット」の弁護士モデルとして有名な鮫島先生等がタスクチームに入られて作成されたものです。このため、「知財」や「特許」等の観点も入っていますが、どちらかと言うと、会社経営に関する事項が主な検討事項で、経営者層に見て頂き、実際に使って頂きたいシートです。
もっとも、知財担当者等においても、この経営デザインシートを使って、自社の将来像をデザイン(想像)しても良いと思います。
このように経営的な視点を持つことは、知財担当者等において極めて重要だからです。
知財担当者等においても、製品やサービスという「個々のモノ」に焦点を当てるのではなく、会社事業という「大きなモノ」に焦点を当てて、日々の知財活動を行っていただきたいと思います。
首相官邸 知的財産戦略本部 経営デザインシート
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keiei_design/index.html
知財支援室 弁理士 大石 憲一
前マガ2019年12月号(Vol.93)掲載
__/__/ 知財支援室より __/__/
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